テニスラケットの選び方①初心者も道具にこだわるべき?
テニスをはじめてしばらくすると自分のテニスラケットが欲しくなりますよね。
ベテランの方だと、自分のこだわりポイントやお気に入りのメーカーが
あったりするので、おのずとラケット候補が絞られるんですが、
初めてラケットを購入するような比較的初心者だと、
何を選んだら良いか迷いますよね。
いやいや腕がないんだから、なんでも良いんじゃない?
って思う方もいるかもしれませんが、
テニスラケットはプレイスタイルに影響を与える重要な道具なので、
自分に合ったテニスラケットを選ばないと、上達が遅くなる可能性があります。
今回から何回かにわけて「テニスラケットの選び方」をまとめていきたいと思います。
【テニスラケットの選び方 目次】
①初心者も道具にこだわるべき? << この記事です
②長さや厚さ等のサイズを決めよう!
③重さとバランスで変わる振り抜き易さ
④ストリングパターンとは?
⑤メーカーと使用プロで選ぶ!
⑥メーカーで選ぶ!その2
⑦ショップを選ぼう!安いのはどこ?
⑧海外正規品とは?テニスラケットを値段の安さだけで選んでみた!
スポンサードリンク
現代テニスはラケットの進化によって生まれた!
具体的な選び方の前に、ラケット選びの重要性についてまとめたいと思います。「現代テニス」って言葉を聞いたことありますか?
例えばフォアハンドなら、いまやウエスタングリップと呼ばれる
非常に厚く握りこんだグリップが主流となってます。
ちょっと薄めに握ったセミウエスタンと区別してフルウエスタンとも呼ばれる
グリップですが、地面に置いたラケットを、上からつかむと握れます。
ウエスタングリップは実際握ってもらうとわかるんですが、
低い位置にラケットを構えるとラケット面がふせた状態になります。
なのでイースタングリップ等の薄いグリップに比べて
高い球の強打やスピンを思い切りかけるのに向いていますが
低い打点の処理が難しいです。
昔のラケットは木製だったんですが、
ウエスタングリップで握って低い打点の球を持ち上げようとしても持ち上がりません。
ですが、ラケットの素材がカーボン等の素材になり、各ラケットメーカーが
様々なテクノロジーを追加することによりラケットが進化し、
ウエスタングリップでも低い打点の処理が比較的容易になったのです。
なので、多くのプロ選手がベースラインからスピン主体の強打を
連続で繰り出すといったプレイスタイルが主流となっているのです。
こうしたうち方を、後ろから前へのプレースメントを主体とした
昔のうち方に比べて「現代テニス」と呼ばれるわけです。
テニスラケットはテニスのプレイスタイルすら変えうる道具なのです。
決してなんでも良いってわけにはいかないってことが言いたかったのでが、
ちょっと長くなりましたね。^^;)
スポンサードリンク
「道具に頼るのは良くない」という考え方は上達を妨げます!
弘法筆を選ばずって言葉が大好きで、本当にうまい人は道具の善し悪しなんて関係ないのでは?
っていう意見は否定しませんが、
例えば錦織圭にウッド(木製)ラケットを渡したとして
いまのテニスが出来るかっていうと、出来ません。
現代テニスはいまの時代のテニスラケットがあるからこそです。
ウッドラケットっていうのはちょっと大げさですが、
それだけテニスにおけるラケットの重要性が高いのです。
「デカラケ」って言葉を聞いたことありますか?
1970年代にプリンスが発売した「CLASSIC」という
ラケットが世界初のデカラケとなります。
それまでのラケットはフェイス面積が70平方インチ程度だったんですが、
デカラケは110平方インチという、数値で比べても
デカラケと呼ばれる理由がわかりますよね。^^)
単にでかくなっただけでなく、スイートスポットも広がり
ちょっと打ち損じても打った球がネットを越してくれる、
つまりテニスがいままでより簡単になったのです。
その時の世間の反応はどんなものだったと思いますか?
「デカラケなんて初心者が使うもんでしょ」
「道具に頼るなんて、上級者が使うと下手になる」
というものでした。
うーん。難しい道具を使うことの美学という感じでしょうか?
ところが、プリンスのデカラケ「CLASSIC」を使って
プロの選手が活躍すると状況はいっぺんします。
具体的には1978年に16歳のパム・シュライバーという選手が
デカラケを使ってUSオープンの決勝進出を果たしたのです。
そうなると一躍、デカラケは最先端のスタンダードとなります。^^;オイオイ
ちなみに当時のハイエンドモデルが「グラファイト」です。
グラファイトって素材の名前なんですが、いまや当たり前のように
テニスラケットの素材に使われますよね。
ちなみに何度かご紹介しています私が使っているラケットは
トリプルスレッドグラファイトというものです。
プリンスのラケットには必ず「グラファイト」の名前が入った
ラケットが受け継がれているので、
ここらへんもこだわりポイントだったりします。
まとめ
今回はテニスラケット選びの基礎知識として「初心者も道具にこだわるべきか?」というテーマでまとめました。
結論からいうと、こだわるというレベルまでいかなくても
自分に合ったテニスラケットを選ばないと上達が遅れるってことです。
例えば力のある男性が軽いラケットをぶんぶん振り回しても
あきらかに変なスイングになったりするので要注意ですよ!
【テニスラケットの選び方 目次】
①初心者も道具にこだわるべき? << この記事です
②長さや厚さ等のサイズを決めよう!
③重さとバランスで変わる振り抜き易さ
④ストリングパターンとは?
⑤メーカーと使用プロで選ぶ!
⑥メーカーで選ぶ!その2
⑦ショップを選ぼう!安いのはどこ?
⑧海外正規品とは?テニスラケットを値段の安さだけで選んでみた!
・硬式テニスラケットを初心者が選ぶなら、価格も手頃なこの5本!
・バボラのピュアドライブとピュアストライクを比較してみた!